『ゼクシィ』¥500 リクルート社(月刊)
僕も「パパパパ~ン♪」のCMにはムカつくクチですが、ここはあえて…
…正直結婚式にはあまり縁のない人生を送ってきた。最後にして唯一の結婚式出席体験は3歳、叔母の結婚式のみである。ロクに記憶があるわけもない。唯一あるとすれば退屈してイスをギーコギーコやってて派手に式の最中に後ろに転倒、その時の恥ずかしさと後頭部の痛みくらいである。筆者の人格と品格に問題があるのだろうか、大人になっても旧友からの式の誘いなど無く、あっても式後のパーティー参加くらいである。ケーキ乳頭とかお色直しとか知らないんですよ!
で結婚式と言うとTVなんかで垂れ流されている「パパパパ~ン♪」てなムカつくことこの上ないCMでお馴染み『ゼクシィ』である。自分に欠けた結婚式という文化を学ぶため、今回読んでみました。今風の付録が「花嫁専用お支度トート」、特集が式での親孝行を提案する「親思いゼクシィ」、ダメ結婚式ネタ「ゲストの『がっくり結婚式なう』50連発」(ツイッターネタ!)。そもそもが大きな婦人誌サイズなのに厚さが広告まみれで百科事典かってくらい厚い! これで500円って! 重くて死ぬ! 計ってみたら3.9kgもあった! 羞恥プレイ的にレジに持って行ったらさらにゼクシィ運搬用の専用トートバッグに入れて渡された! 恥ずかしい!
…実にトレンドと世間への体面、ないしは親への体面がない交ぜになった奇妙な世界で興味深い。「親への恩返し」的側面もあるんでしょうけど、筆者のような亡八者に言わせると、結婚式より葬儀等の知識やトレンドを押さえておいた方がいざというとき役に立つし、親孝行にもなるんじゃないかなぁ(葬式豆知識としては最近の墓石トレンドは耐震効果と撥水加工です)。まぁ筆者の周りの、インディーズバンドなんかに関わってしたり顔でツイッターなんかでイベント批評なんかしてる「カッコいい」人もゼクシィってるみたいですから、やっぱり結婚式って人生の重要イベントなんですねぇ。
そう言えば法事で帰省した際、気の合う従兄弟と「『ゼクシィ』なんか読む奴の気が知れないよなぁ!」なんて談笑してたら表情の冴えない従姉妹が。「私ゼクシィでライターやってんだよね…」失敗失敗。テヘッ(多田遠志)※ROOFTOP10月号掲載